前回、無数のフォースウォーンに襲われながらデルフィン、エズバーンと合流した主人公。彼らと一緒にアルドゥインの壁を目指します。
アルドゥインの壁
危険を押し付ける者たち
デルフィン、エズバーンと共にカーススパイアーの洞窟の入り口に進みます。この洞窟の先にスカイ・ヘヴン聖堂があるようです。中には石板を動かす仕掛けや感圧板のパズルなどがあり、行く手を阻みます。
道中、エズバーンとデルフィンが感圧版パネルの前で「安全になったら渡ろう」とか言って主人公を先に行かせたことは忘れません。貴重なドラゴンボーンを炭鉱のカナリアのように使うブレイズたちです。
ひっそりと恨みを募らせつつ先へ進むと、ドラゴンボーンの血によって開く扉に辿り着きました。主人公の血に呼応して開いた扉の先に、スカイ・ヘヴン聖堂がありました。
聖堂の中央にはアルドゥインの壁がありました。エズバーンが壁画の内容を読み解きます。
どうやらかつてのブレイズは特別なシャウトの力によってアルドゥインを倒したようです。そのシャウトのヒントを得るため、ハイ・フロスガーのグレイビアードを訪ねることになりました。
▴一仕事終えてくつろぐエズバーン
世界が滅びてもかまわない者たち
ハイ・フロスガーでアーンゲール師に話を聞きます。彼はシャウトを使いアルドゥインを倒すという案を良く思っていないようです。
どうにかしてアルドゥインを倒さなければならないのではと問うと、彼は「アルドゥインが破られる運命には無かったと考えたことはないか?」と問い返してきます。
太古の時代にアルドゥインを倒した者たちも、裁きの日を遅らせただけで止めたわけではない、と彼は言います。
「もし世界が終わるのであれば、それも良いだろう。終わらせて再生させればいい」
アーンゲール師は世界が滅ぶのが定めならばそれで構わないと思っているようです。悟りの境地というやつでしょうか。
そういう考え方も嫌いではないですが、このまま問題が解決せずスカイリムが崩壊していくのはやっぱり困ります。こっちはスカイリム生活をはじめたばかりだというのに。
アーンゲール師からの手助けは期待できないと立ち去ろうとした時、グレイビアードの一員であるアイナース師がアーンゲール師に語りかけます。アーンゲール師はアイナース師に諭されたようで、考えを変えてくれました。
そして、古代のブレイズたちがアルドゥインを倒すために使ったシャウトについて教えてくれました。そのシャウトは「ドラゴンレンド」と呼ばれているそうです。
グレイビアードたちはそのシャウトについて知らないものの、山頂で隠居しているという彼らの師、パーサーナックスが答えてくれるかもしれないということです。
山頂までの道は厳しい吹雪に閉ざされていましたが、グレイビアードが晴れのシャウトを授けてくれたことで先に進めました。
世界が滅んでほしくない理由
世界のノドと呼ばれる山の頂上へ辿り着くと、待っていたのは一匹のドラゴンでした。
彼こそがパーサーナックス。グレイビアードたちの師です。まさかドラゴンだとは思っていなかったので驚きました。
パーサーナックスは主人公に話しかけてきます。彼の言葉はドラゴンの言葉混じりで、どことなくカタコト感があって独特です。
ドラゴンレンドのシャウトを求めてここへやってきた、と彼に告げると、「なぜこのスゥームを習いたいのだ?」と問われます。
ここでの選択肢は三つ。
「あなたには関係のないことだ」
「アルドゥインを止めなければならない」
「この世界が好きだ。滅びてほしくない」
「この世界が好きだ。滅びてほしくない」、この選択肢はすごくいい言葉だと思いました。
いきなりこんな世界に放り出されて、処刑されそうになったり裏切られて殺されそうになったり散々なこともありました。世界を救いたいという英雄みたいな気持ちは正直ないけれど、様々な人々と出会ったりおもしろいことが起きたり、美しい景色があったり、そんなスカイリムの世界が滅んでほしくないのは事実です。
人に流されながらここにやってきた今の主人公にアルドゥインを倒したい動機があるとしたら、この言葉こそが飾り気のない正直な気持ちだと思いました。
この言葉を聞き、パーサーナックスは「他に劣らぬよい答えだ」と言ってくれました。そして次の質問を投げかけてきました。
「すべての物事が終焉を迎えなければ次が生まれない… そう言う者もいるだろう」
「この世界は、次のカルパのための眠れる卵なのかもしれぬぞ? レイン、ヴォキーン? 新たな世界の誕生を妨げるのか?」
この質問には「新たな世界のことは、我々の力の及ばぬことだ」と答えました。これも正直な気持ちです。
このやりとりを経て納得してもらえたのか、パーサーナックスはアルドゥインとドラゴンレンドのシャウトについて語ってくれました。
アルドゥインと星霜の書
彼の話によると、どうやら古代のブレイズは完全にアルドゥインを倒したわけではなかったようです。それは今のスカイリムにアルドゥインが現れたことからも明らかです。
彼らはドラゴンレンドを使ってアルドゥインを弱らせた後、星霜の書を用いてアルドゥインが時の流れを彷徨うように仕向けたそうです。主人公というドラゴンボーンが現れた今、アルドゥインがスカイリムに現れたのもこれが理由なのでしょうか。
星霜の書とは、人間の言葉でその概念を説明するのは難しいものだそうです。預言書としての側面を持っていたり、時の流れに関わるものであったり、この世界における重要アイテムみたいです。
ドラゴンレンドとは古代ブレイズたちが作り出したシャウトであり、ドラゴンであるパーサーナックスはドラゴンレンドが持つ定命の概念が理解できないといいます。ドラゴンレンドのシャウトは、星霜の書を使って古代ブレイズたちから学ぶようにと言われました。
最初パーサーナックスが現れた時はどうなることかと思いましたが、思った以上に良いドラゴンでした。彼との対話を通して友達みたいになれた気がします。
そんなこんなでなんか壮大な話になってきました。ついに物語の核心に迫ってきた感じです。ということで次なる目的は星霜の書を入手してドラゴンレンドを習得することです。