前回、凶悪な女王ポテマとの激闘を繰り広げた主人公。今回は不思議でおもしろいクエストに巻き込まれます。
スカイリムメンタルクリニック
寛骨を手に入れてくれ
ソリチュードをうろついていたデルヴェニンという男に話しかけた際に発生したクエストに手を付けていきます。
クエスト受注時はこの男の話が要領を得なくて困惑しました。以下が一連の会話の内容です。
「このイカれた年寄りを哀れんでおくれよ!」
>何かあったのか?
「我が主は俺を見捨てた!民も見捨てた!俺が何を言っても説得する事はできない
もう俺に会おうともしない。休暇の邪魔だと言って!もう何年にもなる… 手を貸してはもらえないか?」
>その主人はどこにいるんだ?
「最後にお会いした時、あの方はブルー・パレスの友人を訪ねていた。だが、あの首長ほど俗物的な者などいやしない。いや… 比べるのもバカバカしい
あの方は宮殿の立入禁止となっている棟に入り、古い友人と話をした。最後に二人がお茶を飲んでから何年も経つそうだ
ああ、それから、寛骨を手に入れてくれ… 大切な物だ。あれがないとペラギウスの羽には入れない」
>放っておいたらどうだ?
「ああ、全く分かっていない。あの方がいなければ、この自由もない!破滅するしかないんだ!あの方の束ねる帝国も混乱に陥るだろう…」
要約すると、デルヴェニンは「ペラギウスの羽」に居る主が休暇から何年も戻ってこないことに困っている、主を連れ戻してほしい、という話です。
ブルー・パレスのファルク・ファイアビアードに「ペラギウスの羽」に入りたいと言うとこんな反応をされます。
この「羽」とか「翼」とかいう表現が会話をより意味不明にしているのですが、これは建物の「棟」のことを指しているみたいです。建物の右翼部分、とかいう意味の「翼」ですね。翻訳のブレなのかあえてこういう表現をしているのかはわかりませんが……。
とにかく、しぶるファルク・ファイアビアードに鍵をもらって、ブルー・パレス内の「ペラギウスの羽」と呼ばれるエリアに入ります。
狂乱のデイドラの王子シェオゴラス
長年誰も立ち入っていなさそうな部屋の中を進んでいくと……。突如画面が暗転します。
なにやらおかしな世界へ飛ばされたようです。服装も変わっています。
霧の中にお茶会のテーブルと男が二人。狂王ペラギウスとシェオゴラスが話をしています。
テーブルに近づくとペラギウスは消えてしまいました。
シェオゴラスという男は服装からしてうさんくさく、酔っ払いを十倍凝縮したような喋り方をするクレイジーな人です。
そしてこの非現実的な光景といい、こちらを定命の者と呼ぶ口ぶりといい、普通の人間ではありません。彼はマッドマン……ではなくマッドゴッド、「狂乱のデイドラの王子、シェオゴラス様」だと名乗りました。
デイドラというのは神様的な存在のようです。どこかで拾った本に書いてあった気がしますが詳しくは忘れました。
彼は「ここはどこか」という質問に答えてくれました。
ここは狂王ペラギウス心の中。シェオゴラスはペラギウスの霊魂と何十年もの間、狂ったお茶会を続けていたようです。
デルヴェニンのために仕事に戻ってほしいと伝えると、お前が出口を見つけられたらそうしてやろうと言われます。
そして渡されたのはワバジャックという魔法の杖。これを使って出口を探すことになりました。
ワバジャック式メンタルケア
テーブルを中央として、三方向に道が伸びています。
一つ目の道を進むと、ペラギウスの自己嫌悪が見えてきました。彼の中の自信、怒り、自己嫌悪が擬人化されて殴り合っています。
ペラギウスに魔法を当てると彼の体が大きくなり、怒りの擬人化に魔法を当てると怒りは小さくなります。ペラギウスが負けないように両方に魔法をぶつけ続けると、ペラギウスの自信が負の感情に打ち勝ちます。
これで彼の自己嫌悪は解消されたようです。
どうやら、こうやってペラギウスの苦しみを取り除いていくことで出口に近づくようです。ペラギウスの自己嫌悪は解決したと伝えると、シェオゴラスは喜びます。
「それは素晴らしい。実に素晴らしい!憎しみは他者に向ければいいではないか。自分を憎むなどバカげている!」
確かに。自己嫌悪に押し潰されそうな時はこの言葉を思い出したいです。シェオゴラス、結構良いこと言いますね……。
二つ目の道に進むと、唐突にベッドが置かれていて、悪夢にうなされるペラギウスが横たわっていました。
ペラギウスに杖の魔法を当てると、オオカミや魔女といった敵が現れます。
それらに魔法をぶつけると、オオカミは羊に、魔女は美女に姿を変えます。ペラギウスを苦しめる悪夢を平穏な夢に変えていく作業をしている感じです。悪夢が消え去るまでこれを続けると、ペラギウスの苦悩は取り除かれたようです。
続いて三つ目の道を進みます。そこは闘技場のようになっていて、二体のゴーレムが戦い続けています。戦うゴーレムのほうではなく、観客席に居る人々に魔法をぶつけることでクリアとなります。
ペラギウスは幼い頃から、自分の周囲は危険だらけでいつ誰に襲われるかわからないという強迫観念に苛まれていたようです。この闘技場はそういう苦しみの象徴だったようです。
サイコパスドクター誕生
全ての悩みを解決し、「ペラギウスの心を直した」と言い放つ主人公。
シェオゴラスに「”治療した”の方がずっと良くないか?」と真っ当な指摘を受けるほどのサイコパスドクターっぷりです。
ペラギウスの三つの苦悩を解消すると、シェオゴラスは約束を守ってくれました。彼は仕事に戻り、主人公を現実世界に帰してくれるようです。
ついでに不思議な魔法の杖、ワバジャックをプレゼントしてくれました。
シェオゴラスが何年もペラギウスと戯れていたのは、彼の心を救いたかったからだったのでしょうか。あるいは狂乱する人間の心の中が彼の好む場所なのか、それともただのお遊びだったのか……。
真実はわかりませんが、意外性のあるおもしろいクエストが体験できてプレイヤーとしても心が救われました。
そういえばデルヴェニンが渡してきた「ペラギウスの寛骨」が手元に残っているんですが、これはどうすればいいんですかね。
ポケットに入れておきたくもないし、家の収納に入れたくもないのですが……。ソリチュードの墓地らへんに置いておいたらいいでしょうか。
寛骨の処分法を考えつつ、次回もソリチュード関連のクエストを進めていきます。