メイロのゲームパノラマ

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#15 グノーシア プレイ日記 ネタバレ有(END)

 

 ストーリーのネタバレを含みますのでご注意ください

 

 

 

前回、初めてグノーシアのエンディングを迎えました。今回は2周目をスタートしていきます。

 

再会

 

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1周目は男性でプレイしたので、2周目は女性でプレイすることにしました。しかし、この選択がこの後ちょっとした引っ掛かりを残すことになります……。

 

入力完了を押すと……。

 

高速で流れるメッセージ主人公を覗き込むセツ。物語はこんな風にはじまったのでした。懐かしい。

 

あの時は「わかった?」と聞かれて「わからない」と答えたのでした。

 

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しかし選択肢を見てみると……「映画館で寝てた事」という項目が増えています。

 

主人公は、セツとしげみちと3人で映画を見た時にセツが寝ていた話をします。今の主人公が前の主人公の記憶を持っていると証明するかのように。セツの反応は……。

 

「ちょっと待ってね……混乱してる。

はは……参ったな」

 

めちゃくちゃ驚いています。

 

すると、この瞬間、セツが持っている鍵の特記事項が解放されたようです。その内容は主人公が「別の次元から、意識だけを繋いでいる」というもの。

 

ここで少し気になったことが。前回の主人公は男性だったのですが、今回は女性を選択してしまったため、身体的にはセツにとっての「いつもの主人公」ではないことになっています。とはいえ前回の主人公と意識が繋がっているということが大事だし、性差を気にしない世界でもあるのでまあそれは大丈夫と思うことにしました。

 

でもどうしてここに?とセツは聞きます。セツをループから助け出したいからここに来た、と主人公は答えます。

 

さっきの主人公の情報で、セツの「銀の鍵」が満ちたようです。次にループしたら、おそらくセツはもう主人公に会えない。だから……

 

「この世界で終わらせよう。君に会えた、この世界で」

 

セツはそう決意したようです。

 

最後の話し合い

 

セツの提案

 

早速メインコンソール室に向かう主人公とセツ。主人公が最初に話し合いと投票を経験したあの時のことを思い出します。

 

このループにはグノーシア汚染者がいる。だけど、全員生き残るようにするつもりだとセツは言います。

 

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セツには何か考えがあるようです。

 

メインコンソール室に到着すると、ラキオ、SQ、ジナの姿がありました。そしてセツは宣言します。話し合うまでもなく、SQがグノーシアだ、と。

 

ラキオが根拠を出せ、と言うと、セツは「銀の鍵」を見せました。「銀の鍵」に寄生されてループを繰り返しているセツはこの状況でSQがグノーシアだということを知っている。それでラキオは納得してくれました。

 

ジナとSQは納得していない様子でしたが、ラキオ、セツ、主人公がSQに投票することになるので抵抗は無意味です。

 

しかし、セツはSQをコールドスリープするつもりはないと言います。

 

「私の相手はSQという名前じゃない。そうだろう? ──マナン」

 

SQとマナン

 

セツがそう言うと、SQ、もといマナンはそれを認めます。マナンとはSQの母親の名前だそうです。主人公も初耳です。

 

セツは「私も無駄にループを繰り返してきたわけじゃ無いからね」と言いますが……。

 

もしかして、SQの母親の名も知らずに「ジナは和食派」とか「しげみちは実在の女の子と付き合ったことがない」みたいな情報を集めていた主人公は、無駄にループを繰り返していたということに……?

 

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セツがマナンとSQの関係について説明すると、人格移植技術が確立されていたなんて聞いていないんだけど、と文句をつけるラキオ。

 

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マナンの話を聞く限りは正規の医療ではなく闇医者が違法に行うようなイメージみたいです。

 

セツは、SQの人格がマナンなのはグノーシアに汚染されていた場合だけだということも突き止めていたようです。

 

そしてセツは、SQの体からマナンの人格を追い出すつもりのようです。マナンの人格の移植先は……人形のククルシカ

 

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人格を持たない人形のククルシカが運ばれてきました。人形への人格移植がうまくいくのか、という疑問が生まれますが、セツと主人公はククルシカが人格を持ちうることを知っています。

 

つまり、ククルシカにはSQの体から追い出されたマナンの人格が宿っていた、ということに……。

 

でもなんのためにそんなことを、とジナに聞かれたセツは目的を答えます。SQの体からマナンが出て行くことで、本来の人格、SQが戻るかもしれない、と。

 

しかし、マナンは移植を渋っています。人格、すなわち自己同一性はとてもデリケートなもの。人形に移植したら「アタシってモノがゴリゴリに削れちゃいそうなワケで」と訴えるマナン。以前違和感を覚えた通り、一人称が「アタシ」なのはSQではなくマナンだったみたいです。

 

ここでジナが正論を言います。

 

「マナンというヒトが、どれだけ削れても。

喜ぶヒトはいても、悲しむヒトはいないから。

だから大丈夫」

 

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ラキオが珍しくやり込められています。

 

それに、私本物のSQに会ってみたい、とジナは言います。SQはどんな人なのかと聞かれたセツは……。

 

「ううん……。

嘘つきで、自己中心的で、臆病で……」

 

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その説明だと、SQが本当にロクでなしみたいです。

 

でも、セツはもう一度SQに会いたい、と言います。

 

人格を移植するのがコールドスリープを免れる条件か、とマナンが聞くと、セツはもうひとつ条件がある、と言います。それは、マナンにこの宇宙から出ていってもらうこと

 

セツは「銀の鍵」を外したい。そのためには「扉」を開いた後、誰かがその「扉」を通った先で「鍵」を抜く必要がある。セツはその役割をマナンにやってもらうつもりのようです。

 

そうすればこの船にグノーシア汚染者はいなくなる。そしてマナンは自由の身になれる。

 

マナンはまだ渋りますが、セツはこう言います。時間が巻き戻るのは悪いことばかりじゃない。人格移植をしてまで永遠の命を欲しがっていたマナンにとっては望ましいことだ、と。

 

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マナンとの取引は成立したようです。

 

ククルシカと扉

 

セツが考えていたことは全てうまくいったことになります。今回は全てセツが話を回し、流れを仕切りました。

 

いままでのループでは主人公がリードしてくれていたから、今回は私がやろうと思ったんだ、と語るセツ。

 

どうだったかな?ときかれ、素直に凄かった、と答えました。というかセツが集めてきた情報の濃さ主人公が集めていた情報の薄さの差に若干ショックを受けました。

 

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セツは自分は強くなれたもう大丈夫、というところを主人公に見て欲しかったようです。

 

主人公がいなくてもセツは大丈夫、と思ってもらいたかったということでしょうか。主人公が安心していられるように……。

 

さて、ククルシカとなったマナンが扉を通る時がやってきました。

 

セツはマナンに言います。この先、マナンにとってどれだけ先のことかはわからないけど、私たちはまた会うことになる。その時が来たら、今より良い形で会えるよ、と。

 

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マナン、──ククルシカが通り抜けると、扉は消えました。

 

ループの終わり

 

すると、LeViが空間転移の時間を告げます。

 

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セツがLeViのことをステラの名で呼ぶと、LeViは喜んでいるようでした。ちなみにSQは目を覚まし、ジナが付き添っているようです。

 

これで誰も欠けることなく、この宇宙船に平和が訪れました。

 

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そしてセツはこの宇宙で生きていける未来を手にすることができる

 

セツは前に扉を通った時に覚悟していたようです。もう二度と主人公に会えない、主人公のいない世界でずっとループし続けることになる、と。

 

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でも主人公が私を救ってくれた。私のループを終わらせてくれた。

 

やはり君はイレギュラーなんだ。「銀の鍵」によって歪んでしまった宇宙に現れる、特異な存在。

 

「きっと、今度こそ……本当にお別れだね」

 

LeViが空間転移までのカウントダウンをはじめました。

 

私はここにいる。そして君も、そこにいる。それだけで充分なんだ。だから、ありがとう。「君」がそこに居てくれて。

 

カウントダウンが1になり、そして。

 

そして、セツのループが閉じました。

 

 

 

 

 

「THANK YOU FOR PLAYING」の表示の後、タイトル画面に戻されると……。

 

タイトル画面にセツの姿が現れていました。これで真のエンディングとなったようです。

 

船内で誰かが欠けることなくセツがループを終え未来を手にすることができて良かったです。前回のエンディングが切なすぎたので、希望のあるエンディングを迎えることができてホッとしました。セツ、ありがとう……。

 

あとがき

 

改めて振り返ると、ループもので人狼の要素のあるゲームとして、とても良くできているゲームだと感じました。

 

ストーリー構成もしっかりしているし、キャラクターもそれぞれに個性があり、魅力的でした。時には敵にもなるのに、みんなに愛着が持てる造形になっているのはすごいなと思います。

 

議論と投票についても、最初は「単純な定型文の応酬かな?」と思ったのですが、繰り返してみると奥深いと感じました。

 

最初は議論と投票の結果が不条理に思えますが、ルールやキャラクターの特徴がわかってくると感じ方が変わってきます。確定の情報を論理的に照らし合わせつつ、キャラクターごとの傾向を読んで推理し、パズル的に楽しめるようになっていきました。

 

また、珍しい状況になった時に見られるレアな台詞なども用意されていて、後半になっても「こんな台詞あるんだ!」と発見があったことも驚きでした。

 

他にも色々ありますが、各所でおすすめされているのも納得できる作品でした。

 

見ていないイベントや解けていない謎を追うべく2周目をはじめているので、今後も記事を追加していきたいと思います。

 

長くなりましたが、ここまで読んでいただきましてありがとうございました!