ストーリーのネタバレを含みますのでご注意ください
Day0 グノーシア不在
前回、グノーシア汚染者のいない唯一の宇宙に辿り着いたセツと主人公。この世界だったら、未来がある……、と希望が芽生えます。
しかし、突然現れた夕里子が主人公に向かって言います。
「お前には未来など無い」
なぜなら主人公はこの宇宙にあってはならない存在である……。
さらにステラが現れ、夕里子の言う通りだと認めます。
主人公はルゥアン脱出の際、事故に巻き込まれて重傷を負った。そのため、医療ポッドで治療を続けている。
主人公が治療を終えて出てきたのだと考えれば何も問題はないはず。「ですが……」と言い淀むステラ。
夕里子は己の目で確かめてくればいい、と言います。
セツと主人公は医療ポッドを確かめに行く事にしました。医療室には、誰かが入っているポッドがありました。ステータスは治療中、もうすぐ治療は終わるようです。セツと主人公は治療が終わるのを待ちます。
待っている間、セツが言いました。正直に言えば、私は怖い。
でも昔、主人公が言ってくれた。「疑うな。畏れるな。そして知れ。全ては知ることで救われる」だから私たちは知らなければならない。
主人公は疑問に思います。この言葉は、最初のループでセツが言っていた言葉のはず。
するとセツは「あ、そうか、なるほどね」「何でもないんだ、気にしないで」と一人で納得しています。
そう言っている間に治療が終わり、ポッドが開こうとしています。
セツは言います。もし主人公が何者であったとしても、私は、君を──
その時、ポッドが開きました。
ポッドの中には、もう一人の主人公がいました。そしてもう一人の主人公が目を開けた瞬間……。
LOOP ??? 二重の存在
LOOP数や背景がバグったように表示されています。視界は狂っていますがセツの声は聞こえるようです。
宇宙消滅の余波で不安定な世界に飛ばされてしまったようです。この宇宙が崩壊するまでの間、二人で話し合って考えをまとめておく事にしました。
前回のループ、グノーシア汚染者のいない世界にはもう一人の主人公がいた。ならば主人公はどういう存在なのか。
本物なのか、クローンなのか、主人公のフリをしている偽物なのか。
クローンや偽物ならば宇宙が崩壊する矛盾にはならないはず。自分は本物だと答えると、セツも同じ意見でした。
そして今までのループにも主人公はいた。しかし、巻き戻った我々が目を覚ます前にグノーシアに消されていた。だからこれまで二人の主人公が二重に存在することはなかった。しかし汚染者がいなければ、主人公が二人存在するという矛盾を抱え、宇宙が消滅する。
だから今まで汚染者のいる宇宙にしかループできなかった。主人公たちがこの先も存在を許される宇宙は、そこにしか無いから。
セツは、この状況を打開するには「鍵」が必要だと言います。「銀の鍵」が満たされるまで情報を集める。そうすればきっと主人公は……。
そこまで聞いたところで、この宇宙は崩壊しました。
LOOP 115 セツのループ
状況設定画面に戻るとイベントサーチが復活していました。とりあえず、いつも通りイベントサーチを使ってループを開始してみます。
通常通りスタートしました。船内でセツの姿を見かけた主人公は、セツに声をかけます。
しかし、セツは主人公のことを覚えていないようでした。
とにかくメインコンソール室で話し合いに参加します。しかし、みんなどうしたらいいのかわからないようで、いつもはスッと始まる話し合いが始まりません。
いつものループではセツが投票を提案して話し合いをまとめてくれていたようなのですが……。
夕里子に「軍人のお前が適切な対処をなさい」と促され、ようやくセツがグノーシア汚染の対策について説明し始めました。
話し合いの後、主人公はセツに話しかけます。自分のことを覚えていないか、ループのことを覚えていないか、と。しかしセツは何も知らないようです。
それを立ち聞きしていたラキオにループの話をすることになりました。
主人公の話を聞いたラキオは、君は「これ」を持っているんじゃない?と言って「銀の鍵」を見せます。ちなみにラキオの鍵は不活性状態なのでループはしていないそうです。
ラキオに君の鍵を出せと言われ、主人公は鍵を見せます。ラキオは「試しておくとするか」と言って、「疑うな。畏れるな。そして知れ。全ては知ることで救われる」と唱えます。
やはり反応しない。間違いなく主人公に定着している、と言うラキオ。
「疑うな」から始まるこの言葉は一種のキーワードで、これを唱えると「銀の鍵」が完全に宿主に寄生するそうです。
ラキオに促されて主人公は全てを話します。するとラキオは、今のセツが何も覚えてないとすれば、セツはまだ鍵を持っていないのだろうと言います。
今回のセツは、ループに巻き込まれるより前の唯一のセツ。つまり、もうじきセツはループを始める事になる。ラキオの「銀の鍵」を使って。
ずっとループから逃れたがっていたセツにとって、今回が唯一無二の好機かもしれない。
そう話している間に空間転移の時間になりました。ラキオは最後に「大体予想は付くけど、後は好きにするがいいさ」と言いました。
2日目の話し合いではラキオがコールドスリープされました。その後、主人公はロビーの近くでジナとステラの話し声を聞きます。どうやらアラコシア星系に向かう話をしているようです。以前のループでもそんな話がありました。
7日目の夜、船体に異常が発生したという警報が鳴り響きます。LeViが下層区画に避難するようアナウンスしています。
セツは皆を誘導しているようです。避難区画まで走れ、と指示するセツ。すると、唐突に衝撃音が。セツの姿を探すと……。
セツはデブリに直撃されたようでした。
このままでは、セツはもう……、と考え込む主人公。しかし、鍵を持たないセツがここで死んでしまったら、セツの死が確定してしまいます。ここで全てが終わる……。
セツを救うためには、ラキオの「銀の鍵」を使うしかありません。主人公は走ります。「銀の鍵」は、ラキオの個室の目立つ場所に置かれていました。
鍵の側にはラキオのメッセージが残されています。ラキオは緊急事態で鍵を使う事になることを予想していたようです。そして探す手間を省いてくれていました。
鍵を持って戻ると、セツは危険な状態にありました。急がなければ、と焦る主人公。鍵をセツのそばに置いてあの言葉を唱えると、「銀の鍵」はセツの中へと消えていきました。
今は何を言ってもセツに届かない。主人公は、ただ、セツを抱きしめました。
セツの乗員データに「渡した『鍵』により、不可避の死を免れた」という項目が追加されました。これで全ての乗員の特記事項が埋まりました。
LOOP ??? 満ちた鍵
再び、不安定な世界に来てしまいました。またセツの声が聞こえます。
セツは主人公の「銀の鍵」が光って見えると言います。「鍵」に全ての情報が満たされたようです。セツはこれで扉が開く、ループを終わらせることができるんだと言います。
主人公が「鍵」をくれたから、セツはここにいる。しかし、「鍵」を渡したせいでセツをループに巻き込む事になってしまった。
セツはそれで良かった、と言います。あの時から今まで、主人公がくれた宇宙で、主人公と一緒にいられたから。
だから、今度は私の番だ、と言うセツ。
グノーシア汚染者のいない宇宙で扉を開くんだ、とセツは主人公を導きます。
Day 0 終焉
セツはどうするつもりなのでしょうか。とにかく、セツの言う通りグノーシア数ゼロで開始してみます。
すると……。
沙明がパーティーの開始を告げるところから始まりました。グノーシア汚染者がいない世界線では、こんな展開もあり得るようです。セツはせっかくだから少し楽しんでいこうと言います。
ジョナスの長すぎる話を無視して乾杯がはじまりました。
とても平和に時は過ぎていきます。
前と同じように、乗員のみんなは避難を誘導してくれたセツに感謝しているようです。
命の恩人であるセツにいつか恩返ししたいと言うオトメ。しかし、セツは軍人としての責務を果たしただけだと言います。
「忘れてくれていいよ、いや、きっと……忘れるんじゃないかな」
セツが変なことを言っています。なんか嫌な予感。
するとステラがやってきて、大変お聞き苦しいのですがと主人公に問いかけます。セツは主人公が二人いる件ならこれから解決するから任せて欲しい、と言います。
主人公とセツは医務室に向かいました。この宇宙でループを閉じる前に解決しなければならない問題。それがもう一人の主人公の存在です。
主人公が二人いる限り、この宇宙は崩壊してしまう。だから「銀の鍵」を使って、もう一人の主人公を別の次元に送り出す。それがセツの言う解決法です。
情報が満ちた「銀の鍵」を使えば次元の扉が開く。扉からもう一人の主人公を送り出せば、ループから抜け出し、主人公は二重に存在することはなくなる。
このグノーシア汚染者のいない宇宙でループを終わらせることができる。
まず扉をイメージしてみてと言われ、主人公はその通りにします。すると扉が開きました。
これでループが終わるのかと主人公がつぶやくと、セツは答えます。君のループはここで終わる。
「そして、ここで……君とは、お別れだ」
セツは主人公と一緒にループを抜けることができない……、セツの「銀の鍵」は満たされていないようです。
セツは「ループが始まる前を思い出して」と言います。主人公はセツから鍵を受け取った。しかし今ここにいるセツは主人公に鍵を渡したことがない。
セツは、もう一人の主人公に鍵を渡さなければならない。
セツは「扉を開けただけでは鍵は消えない」のだと言います。扉を通った先の次元で扉を閉めた時、ようやく主人公の鍵は消える……。
セツは、もう一人の主人公を連れて扉を通るつもりのようです。主人公とみんなに未来があるこの世界で、主人公のループを終わらせるために。
それでは、セツは扉の先の世界でループを繰り返す事になる……。セツはそれでいい、と言います。それが私のすべき事だから。扉の先で主人公に鍵を渡す。それで初めて因果が繋がる……。
「私はね」とセツは語り出します。「君と一緒に過ごしてきた、これまでのループを。無かったことにはしたくないんだ」
私がいるのは君のおかげ。私は君に救われた。君がいたから今まで生きてこられたんだ、と語るセツ。
だから今、返すよ、これから君が生きていく世界を──私の大切な、君に。
「今までありがとう」
そう言って、セツは扉の先に消えていきました。
……
…… ……
…… …… ……
その後
パーティー会場に戻り、主人公は皆に話を聞きます。
(ゲーム内では、ここからひとりひとりのコメントと共に、乗員たちがその後どうなったのか簡単に説明されます。この内容は後日まとめる予定です)
皆、セツのことを覚えていませんでした。
もう一人の主人公のことはステラの記憶からも消えている様子です。
ラキオも扉の先がどうなっているのか知らないようです。
主人公は泣きそうな顔をしているのだと思います。プレイヤーも同じように切なさと喪失感に襲われて泣きそうになっています。
そして、スタッフロールが流れました。その後、夕里子が意味深な発言を……。
これで、グノーシア、クリアのようです。みんなでハッピーエンドを迎えられると思っていたのに、セツがいない結末に泣きそうです。というかちょっと泣いてます。
スタート画面に戻されると、いつもの背景から皆が同じ方向に歩いていくイラストに変わっていました(スクロールさせると皆の姿が確認できます)。しかし、セツの姿はありません……。
終盤の勢いに飲まれ、ドキドキしっぱなしのなかで迎えた予想外の終焉。はじめてからずっと夢中でプレイし続けてきましたが、クリアした喜びよりも喪失感が強い感じです。それくらい没入感があり、登場人物の皆と離れがたくもあり、いつの間にか愛着を感じてしまっているゲームでした。
また、見逃したイベントもある気がしているし(最後まで見届け慣れなかったしげみちの告白など)、二人の主人公と二つの鍵についてよくわかっていないところもあります。イベント回収や考察のためにも、そしてあの世界のみんなにまた会うためにも、もう一度じっくり「グノーシア」を味わいたいと思っています。
と、そう思っていたのですが、この後、予想外なことが起こります。
次回へ続く……。