前回、ダンディリオンを探すためにディクストラの依頼を受けることにしたゲラルト。浴場の隠し扉から地下へ進みます。
ディクストラの依頼
隠し扉の先へ
ディクストラが鍵を差し込み、柱を回転させると浴槽のお湯が抜けて隠し扉が現れました。
その扉からハシゴを降りて地下へ向かうと、そこにはトロールの姿が。このトロールはディクストラが賭けで手に入れたらしいです。
そして地下通路には大穴が空いています。つい最近、下水道で人為的な爆発が起こり、ディクストラが隠していた財宝がごっそり盗難されていたそうです。
トロールはその場に居たものの、毒キノコにより眠ってしまっていたそうです。見張り番の役目を果たせなかったトロールは落ち込み、自己嫌悪に浸っています。落ち込んでいる姿が哀れでなんだか憎めない感じです。
というわけで、ディクストラの依頼は「泥棒の正体を突き止めて盗まれた財宝を取り戻せ」ということになります。
泥棒の形跡
泥棒の正体ですが、プリシラの話が正しければディクストラことルーヴェンの宝を狙ったのはダンディリオンのはずです。
しかしゲラルトはディクストラにそのことは悟られないよう事件を調査するようです。ディクストラに従っているフリをしつつこの事件を調べればダンディリオンの足取りが掴めるかも、ということでしょう。
ゲラルトにはひとつ疑問がありました。なぜ大勢のスタッフを抱えるディクストラがこの調査をゲラルトに頼むのか。
それはディクストラが運営している預金クラブと関係があるようです。ディクストラは顧客から預かった預金を彼らに無断で動かしていたといいます。顧客の預金を元手にして、金を動かして儲けようとしていた感じでしょうか。
身内にそのことを知られたくないディクストラは、タイミング良く現れた部外者のゲラルトに盗難の調査を依頼したというわけです。部下ではなく、いまいち頼りないトロールを見張り番にしていたのもこれが理由なのかもしれません。
下水道には有害なカビが漂っていたり、ドラウナーが襲ってきたりしましたが、事前にディクストラから受け取った解毒薬を飲んで調査を乗り切りました。
なんか最近ゴロツキ殴りしかしていなかったので怪物と戦うのが新鮮に感じました。
意外と魅力のある男
爆発は錬金術で作られた爆弾によって発生したこと、爆弾は浴場の排水管から流れてきたことを突き止めたゲラルト。調査結果をディクストラに伝えます。
その後ディクストラと共にまた浴場に戻り、調査結果を踏まえて異変はないかチェックします。すると排水口の柵が壊され油が浮いている浴槽を発見しました。
ディクストラの部下が帳簿を確認したところ、事件があった日、その浴室を使っていたのはヘンケル辺境伯という人物だそうです。問題は、その人物は事件が発生する日よりも前に既に死んでいるということです。
彼はパパ活行為をしたその日に下着姿で死ぬという不名誉な死に方をしたため、内密に葬られたのだとか。そのためほとんどの人は彼の死をまだ知りませんが、元諜報員で情報通のディクストラはそれを知っていました。
というわけでゲラルトはヘンケル辺境伯の家を調査してこいとディクストラに指示されます。
ディクストラは高圧的だし口が悪いし利己的な人なのですが、なんかわりと好きになってきました。
元諜報員なだけあって頭は切れるし、文学や錬金術など意外な分野の知識も豊富です。なにより彼が喋っていると変なたとえや謎のユーモアやおかしな言い回しがつらつら出てくるので、話をしているだけでおもしろいです。
煮え切らないふたり
ヘンケル辺境伯の家を調べると、ダンディリオンたちがそこをアジトとして使っていた形跡が見つかります。ドゥードゥーという人物からシリに宛てた手紙も残されていました。手紙にはメンジが宝を奪っていったこと、ダンディリオンがメンジに捕まったことが書かれていて、シリに「逃げろ」と警告していました。
ゲラルトが手紙を読んでいると足音が聞こえてきます。やってきたのはディクストラと彼の部下たち、そしてディクストラが連れてきたトリスでした。
ディクストラはゲラルトが何か隠していることを察して自ら調査結果を確認しにやってきたようです。互いに互いを信用をせずうまく利用したいだけのゲラルトとディクストラは、その気持ちを隠すことなく皮肉をぶつけ合います。
トリスも「機知に富んだ言葉の応酬を聞けて本当に光栄だわ…」とあきれた様子です。
なぜここに彼女がやってきたのかという話ですが、ディクストラいわくトリスを雇ったのは「この件には魔術師が役に立つはずだ」という理由からだそうです。しかしそれは建前で、実際はゲラルトとトリスの関係を利用する策略っぽいです。
トリスは「この件に関わるのはお金のため」と言っていましたが、ディクストラの口ぶりからすると「ゲラルトが危険だから助けてやれ」ぐらいのことは言っていそうです。
恋人同士は互いを助けるためなら何でもする。2人一緒に仕事をさせれば危険な仕事でも放棄することはないし、成功率も上がる。それがディクストラの計算のようです。
ここで「恋人じゃない」と否定する選択肢も出ましたが、さすがにトリスを前にして全面否定するのもデリカシーがない気がしたので否定はしませんでした。
ディクストラが去った後、「訂正すると思った…あの…恋人たちってとこ」とつぶやくトリス。
これに対するゲラルトの選択肢は「ディクストラは全てを知る必要はない」、「君だって何も言わなかった」の2択です。ここでは「君だって何も言わなかった」と答えました。
選択肢を選んでいるのは自分なのですが、なんか煮えきらない感じになってきました。ゲラルトにはイェネファーという正妻的存在が居る以上、きっぱりとした態度をとった方がいいのでしょうか。こういう時は変にトリスに気を持たせないのが本当の優しさなのでしょうか。悩みます。
そんな葛藤はひとまず置いておいて、ゲラルトはトリスに今の状況を話します。ディクストラの財宝はどうでもいいと思っていること、シリと会っていたダンディリオンと接触したいこと。するとトリスはある計画を思いついたようです。トリスの提案により、ふたりは真夜中に待ち合わせすることにしました。