前回、ホアソン・ジュニアと話をするため地下闘技場に潜入したゲラルト。負ければ死のトーナメントに参加することになりましたが、結局ホアソンと話はできなかった上にホアソンの手下に殺されそうになります。
ホアソンを探せ
運営と司会と警備をこなす男
ウィッチャーを殺せというホアソンの命令に従い、ホアソンの手下たちはゲラルトを襲ってきます。
ゲラルトに試合への参加をもちかけてきたイゴールも剣を抜いてゲラルトに立ち向かってきました。イゴールは闘技場を取り仕切っているチェアマン的な存在で、試合が始まればリングアナウンサーとして戦いを盛り上げていました。その上、自ら露払い的な役割もこなすとは驚きです。
見た感じそれなりにご年配の人ですが彼はかなりタフみたいです。まあその役目もゲラルトに斬り倒されることで終わってしまったのですが……。
イゴールが持っていた鍵を使ってホアソンの手がかりを調べていると、地下通路の先に隠し部屋を見つけました。
そこには謎の手紙が残されていました。その手紙は「M」という人物からホアソン・ジュニアに宛てたもので、ホアソンが4大悪党を襲撃したのはラドヴィッドの指示だったことと、4大悪党の始末をしくじったホアソンに対して身を隠すようにとの指示が書かれていました。
ホアソンの背後にはラドヴィッドがついていたようです。ゲラルトはディクストラにこのことを話すことにしました。
イチゴ狩りゲリラ軍
ディクストラにホアソンとラドヴィッドがつながっていることを話すと、彼は驚いた様子でした。それはディクストラたちとの協定をホアソンが反故にしたことを意味し、明確な裏切り行為だといいます。
ゲラルトはディクストラにホアソンと接触するためのレダニア関係のつながりがないかと訊ねます。すると、ディクストラ自身にそんなツテははいものの、ゲラルトにはあるだろうと提案してきました。テメリア人で刺青隊の元隊長のヴァーノン・ロッシュという人物です。彼はオクセンフルト近くの野営地で部下と共に潜伏しているそうです。
この情報を頼りに、さっそくその野営地に向かうことにしました。
野営地はオクセンフルトから少し離れた森の岩場にありました。ゲラルトがテメリア兵に「ロッシュを探している」と話しかけると、そんな奴はいないと知らぬふりをされます。とはいえ潜伏しているゲリラ軍が不審者に情報をペラペラ喋らないのは当然かもしれません。
ゲラルトが「なるほど。後ろにあるのは苺を摘みに来た連中のキャンプか?」と皮肉を言い、兵士が「俺たちは… 野鳥の愛好家だ」と返すなど茶番めいたやりとりをしていると、ロッシュご本人が姿を現し、ゲラルトを中に招き入れてくれました。
テメリアとレダニア
本題に入る前に、テメリアのゲリラ軍の現状について話を聞きました。
ロッシュはテメリア軍の残党と共に侵略を食い止めるために戦っていたようですが、黒の軍団に叩き潰されたと語ります。その後、北方の自由のために戦うという触れ込みで軍を集めていたラドヴィッドのもとへ向かったようですが、ラドヴィッドもエムヒルも大差はなかったため、ロッシュたちは自分たちの戦いを始めたのだそうです。
ゲラルトはホアソンを探していることをロッシュに話します。ディクストラの言う通り、ロッシュはレダニアとのつながりを持っているようで、協力してくれると言ってくれました。これからオクセンフルトのチェスクラブでレダニアの連絡員と会うというので、ゲラルトもその場へ向かいます。
目的地のチェスクラブはなんだかものものしい雰囲気に包まれていました。周囲には何人ものレダニア軍兵士やウィッチハンターが待機し、守りを固めています。
ロッシュと共にチェスクラブに入ってみると……。
中にはひとりの男がいました。その頂には王冠。レダニアの連絡員として現れたのはレダニア王、ラドヴィッドその人でした。
天邪鬼な謎会話
ラドヴィッドは静かにチェスについて語り出します。
「ウィッチャー、余がチェスをする理由がわかるか?」
「ポーンを取る… そして肉が裂かれる音を聞く。その腹の奥底から悲鳴が聞こえる」
「この意味がわかるか?」と聞かれたので、話がわかる奴感を演出したくて「わかります」と答えます。
すると「何も知らんくせに。話を合わせてるだけだな」と言われてしまいました。まあその通りです。
ラドヴィッドは「王は、常に愚者に取り巻かれているということだ。わかったか?」と言い放ちます。
また選択肢が出たので今度は天邪鬼モードで「わかりません」と答えました。
一部始終を見守っていたロッシュは(なにこの会話?)と思っていたことでしょう。
どうでもいい会話は置いておいて、本来の目的に戻ります。ゲラルトがホアソンを探していると話すと、ラドヴィッドはあっさり彼の居場所を教えてくれました。
ホアソンはオクセンフルトの屋敷にいるそうです。アポなしでは入れないので「新しい娼婦の件で来た」と言えとまで付け足してくれました。
ラドヴィッドがここまで簡単にホアソンのことを暴露したのはなぜなのか、ゲラルトは訝しみます。ラドヴィッドは飄々とした様子で「善意のしるしと考えろ。だが、恩返しには期待しているぞ」と答えました。
ラドヴィッドからすればもはやホアソンは存在意義を失っており、今後利用価値のありそうなゲラルトに引き渡して恩を売った方がメリットがあるということでしょうか。
手を組んだ相手でも利用価値が無くなれば簡単に見捨てるのがラドヴィッドのやり方みたいです。ともかく、これでホアソンの居場所がわかりました。
ロッシュとの帰路
帰り際、ロッシュはラドヴィッドの錯乱はひどくなっていると愚痴っていました。
ラドヴィッドの言動は狂気を感じさせる一方で、国益を考えれば理にかなっているようにも思えます。が、確かにラドヴィッドのあの話しぶりを聞いていると非常に疲れがたまるのもわかります。彼とうまいこと交渉を重ねなければいけない立場のロッシュにはちょっと同情します。
ロッシュはゲラルトに手を借りたい問題があるのであとで野営地に来てほしいと伝えてきました。ゲラルトは行けたら行く的な曖昧な返事をしていましたが、ロッシュには今回の件で協力してくれたお礼をしたいところです。ダンディリオンのピンチは継続中ですが、ひとまずロッシュの話を聞きに行くことにしました。