メイロのゲームパノラマ

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レビュー『Space Haven』船の設計と管理に熱中する宇宙船運営シミュレーションゲーム

 

 このページではSteamのアーリーアクセスゲーム『Space Haven(Alpha17 0.12.5)』のレビュー・感想を記述しています

 

 

『Space Haven』

 

 

『Space Haven』(2024年1月現在)

  • Steam 2,499円
  • 2020年5月21日リリース(Bugbyte Ltd.)
  • シミュレーション ストラテジー 基地建設

 

2024年1月現在、『Space Haven』早期アクセス(アーリーアクセス)のゲームとして公開されています。このゲームは開発途中であり、今後も内容の改善やコンテンツの変化がある可能性がストアにて明記されています。

 

概要とあらすじ

 

『Space Haven』広大な宇宙が舞台のコロニーシミュレーションゲームです。

 

地球での生活が困難となった時代、人々は新たな安息の地を求めて宇宙へと旅立ちました。

 

プレイヤーは宇宙船を建設し、船内の環境、人材、物資を管理していきます。基地の温度や酸素量、有毒ガスの排除、クルーの精神衛生や健康状態など、気を配らなければならないことはたくさんあります。

 

 

中でも物資の補給は最大の課題です。クルーたちは遺棄船を探索したり、資源を採掘したり、出会った人々と交易をしたりして物資を得ることになります。

 

 

遺棄船で外敵に襲われたり、海賊連合が強襲をしかけてくることもあります。逃げるという選択肢もありますが、立ち向かうためにはクルーに武器を持たせ、船の防御力を上げ、攻撃手段を増強することも必要になります。

 

 

様々な困難が立ちはだかる広大な宇宙で、プレイヤーとクルーたちは新たな故郷となるエデンを見つけることができるのでしょうか。

 

全体の感想

 

この『Space Haven』、「宇宙版Rimworld」と聞いてワクワクしながらプレイしたのですが、実は数時間プレイしてやる気がなくなり数ヶ月放置していたゲームです。

 

しかし、その後「アンインストールする前に一応クリアまで進めるか」という義務感で再プレイしたら火がついてしまい、100時間以上プレイしていました。

 

なので、「やってみたけどクリア前にやめちゃった」プレイヤーの気持ちと「熱中して100時間以上やり込んだ」プレイヤーの気持ち、どちらも味わいました。

 

数時間で匙を投げた理由としては、チュートリアルだけではわからないことが多く、何回もクルーが全滅してしまったことが大きいです。

 

開発側としては「わからないことは公式wikiやSteamのコミュニティで調べてください」というスタンスらしいのですが、調べてみても解決しないことが多々ありました。

 

仕方なくセーブとロードを繰り返し、解決しないことは後回しにして強引に進めていった結果、少しずつ理解が深まり宇宙船運営が安定し熱中していったという感じです。

 

効率やデザイン性を求めて宇宙船を作る楽しさトラブルを乗り越えていく楽しさできることが増えていく喜びなど、コロニーシミュレーションの醍醐味があり、一度ハマるとどんどん時間が溶けていきました。

 

以上のようなことから、基地運営シミュレーションが好きな人でもこのゲームを楽しめるか楽しめずに終わるか分かれるのではないかと思います。

 

ストーリーについて

 

このゲームのストーリーとしては「地球に替わる新たな故郷を探す」ことが目的となっています。

 

また、遺棄船を探索するとプレイヤー側とは異なる勢力の人々が残したログを発見することがあります。そのログを通していくつかのちょっとした物語を垣間見ることになります。

 

ですが、エデン探しは一応の目的他勢力の物語も一種のフレーバーといった感じで、それ以上のストーリーは特にありません。

 

良かった点

 

宇宙船建設・管理の楽しさ

 

このゲームでは1タイル単位で船の編集ができます。序盤は資材や人材に余裕がなくゴチャゴチャになりがちですが、船内を整える余裕が出てくると楽しくなってきます。

 

 

効率の良い導線を整えたり、デザインにこだわってみたりと考えることは色々あり、つい熱中してしまいます。

 

環境、人材、物資などの管理もやりがいがあります。特に船内の環境に関しては温度、酸素濃度、有毒ガス濃度、快適度など管理すべき事項が多く、最初は戸惑います。ですが、設備を置いて環境を整えたり、快適性を考慮して間取りを考えたりするのは楽しい作業でした。

 

トラブルを乗り越える喜び

 

宇宙の旅には様々な問題が伴います。海賊に襲われたり、高温に晒されて火事が発生したり。トラブルが重なってクルーが全滅したり機体が撃沈することもあります。そうなってしまうとかなりのガッカリ感に襲われますが、問題の対処法を考え、うまく乗り越えた時には大きな満足感が得られます。

 

ちなみに難易度はピースフル、ビルダー、ミディアム、ハーシュ、ブルータルから選択可能となっていて、ゆるめの難易度から厳しい難易度まで幅広くなっています。

 

味のある2Dドット絵のグラフィック

 

『Space Haven』のグラフィックは2Dのドット絵で構成されています。このグラフィックが味わい深く、見ていて飽きません。

 

 

人物の動き、シャトルやポッドの動きも良く、「動いてるなあ」という実感のある動きをしてくれるので眺めるのが楽しいです。

 

文章ではうまく伝えられませんが、興味を持った方はぜひストアの紹介動画などで実際の動きを見てみてください。

 

雰囲気の良いBGMが良い・しっかりした日本語翻訳

 

静かで穏やかなBGMが宇宙っぽい雰囲気を醸し出していて良かったです。

 

日本語翻訳はしっかりしています。文章の中で助詞が変な箇所がいくつかあるのは目につきましたが、意味は通るので問題はほとんどないです。

 

気になった点

 

初見プレイの序盤は詰みやすい

 

序盤は必要不可欠な設備を揃える手間が多く、物資も限られているのでピンチに陥った時に立て直すのが難しいです。最低限のチュートリアルはありますが、初見ではトラブルへの対処法がわからないのでクルーが全滅してしまうこともあると思います。

 

私の場合、食料と燃料が尽きてクルーが餓死、乗り込んできた海賊に制圧される、流星群で船が穴だらけになって撃沈、など様々なパターンで何回も全滅しました。今となってはいい思い出なのですが当時はそんなこんなでモチベーションを失ったんですよね。

 

そこを乗り越えると楽しくなってくるのですが、最初の壁を乗り越えるための何かしらのガイドがゲーム内に用意されていればやる気が継続しやすくなるのではと思いました。

 

中盤以降はマンネリ気味に

 

このゲームの基本は「物資や人材を補給し宇宙船を強化しながら宇宙を探索していく」という流れになるのですが、各種研究を終えて船内が整ってくると探索もマンネリ化してきます。

 

各勢力からのミッション様々なステーションの発見などクエスト的な要素はあるのですが、それらをこなしてもメリットはあまり感じられません。そのあたりが強化されてメリハリのある宇宙航海ができるようになるとさらに楽しくなるかなと思いました。

 

おわりに

 

『Space Haven』はアーリーアクセスのゲームです。私自身このゲームを数ヶ月放置していた手前、手放しでオススメしていいのかどうか迷うという感じなのですが、ハマれば100時間単位でやり込めるゲームなのは確かです。今後さらに進化していく作品だと思うので、これからの変化にも期待ですね。

 

長くなりましたが、ここまでご覧いただきましてありがとうございました!