- このページではストーリーのネタバレ無しでNintendo Switch版『バートラム・フィドルの冒険 エピソード1:霊刻なる事件』のレビュー・感想を記述しています
- 物語の結末や重要な内容には触れていません
- 各ストアのページに記載されている範囲の情報であらすじを紹介しています
『バートラム・フィドルの冒険 エピソード1:霊刻なる事件』
『バートラム・フィドルの冒険 エピソード1:霊刻なる事件』(2024年1月現在)
- Switch 500円
Steam 580円
Xbox One 500円
iOS/Android 240円 - アドベンチャー ポイント&クリック
- Rumpus / Chorus Worldwide Games (2015)
あらすじ
舞台は18世紀のヴィクトリア朝ロンドン。凶悪な連続殺人犯ジェフが住人たちを恐怖に陥れていました。
冒険を愛するバートラム・フィドルと従者のギャビンは、ひょんなことから殺人鬼ジェフの足取りを追うことになります。
ゲームの概要
『バートラム・フィドルの冒険』は冒険家の英国紳士、バートラム・フィドルが主人公のポイント&クリック型アドベンチャーゲームです。
気になるところを調べてアイテムを駆使しながら進んでいくのがこのゲームの基本です。バートラムでは力が足りない時はお供のギャビンの力を借りて道を開いていきます。
ギミックやアイテムはなにかとユニークでヘンテコなものが多いですが、操作はシンプルで携帯モードではタッチ操作も可能です。
グラフィックは独創的かつコミカルなアニメーションで描かれています。キャラクターたちの会話はフルボイス(英語音声)でいきいきと繰り広げられます。そしてこの作品の最大の特徴はダジャレや皮肉、メタフィクションなユーモアが盛りだくさんなことです。
全体の感想とクリア時間
クリアまでの時間は2時間ほどでした。不気味でユニークな世界観とジョークが満載のテキストに楽しませてもらいました。アドベンチャーゲームとしての難易度もほどほどで、ストレスなく遊べました。
ストアの画像やトレーラー、紹介文を読んで魅力を感じたという方、絵本のようなアドベンチャーゲームが好きな方にはオススメできるかなと思います。
万人受けはしない気がしますが、海外アニメのジョークを言いまくるノリが好きな人や、ストアの画像が琴線に触れた人ならば楽しめるのではと思います。とにかくバカバカしくてくだらないものが許せる人向けです。
良かった点
ヘンテコでユーモアのある世界観
ヘンテコでちょっと不気味な世界観と見た目も中身もクセ強めのキャラクターたちが印象的でした。
独特なアートワークもヴィクトリア朝ロンドンの雰囲気と合っていてとても良かったです。エリアを切り替える度に絵本をめくるようなワクワク感を楽しめました。
程よい謎解き難易度
謎解き難易度はわりと程よいと感じました。
常識に囚われないアイテムの使い方をするので謎解きとしては変なものが多いのですが、考えているうちにピンとくるように作られているのでストレスはなかったです。
章ごとに探索エリアが絞られていてボタン長押しで調査可能な場所が示されるので、話が進まなくなってあちこち探し回るといったストレスも少なくて良かったです。
ダジャレやパロディも!理想的な日本語翻訳
この作品はストアの紹介文でダジャレの多さをウリにしているレベルで言葉遊びが満載です。そういったジョークを含む文章もひとつひとつしっかり日本語翻訳されています。翻訳しながらダジャレを日本語版に再現しているところがスゴいです。
また、有名映画のパロディ的なセリフもしっかり元ネタが伝わるように翻訳されていました。
作品のユーモアを失うことなく意味もわかりやすい文章になっていて、全体を通してとても理想的な翻訳だと思いました。
注意点
ゲーム中、虫や人体の一部のようなちょっと気持ち悪いものが少しだけ登場します。アニメ調でリアルではないので大したことはないのですが、そういった表現が苦手な方はご注意ください。
『バートラム・フィドルの冒険』はエピソード1とエピソード2の全2部構成の物語です。『バートラム・フィドルの冒険 エピソード1:霊刻なる事件』は物語の前半部分となっています。
エピソード1、エピソード2それぞれ単体でも楽しめる内容になっていますが、エピソード1はクリアまで2時間程度とボリュームは少なめです。ボリュームの多さを求めている方は注意してください。
エピソード2について
エピソード1の後編にあたる『バートラム・フィドルの冒険 エピソード2:惨々たる誤算』のレビューはこちらです。エピソード1のレビューと重複する部分もありますが、興味のある方はぜひご覧ください。
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