- このページではストーリーのネタバレ無しでNintendo Switch版『バートラム・フィドルの冒険 エピソード2:惨々たる誤算』のレビュー・感想を記述しています
- 物語の結末や重要な内容には触れていません
- 各ストアのページに記載されている範囲の情報であらすじを紹介しています
『バートラム・フィドルの冒険 エピソード2:惨々たる誤算』
『バートラム・フィドルの冒険 エピソード2:惨々たる誤算』(2024年1月現在)
- Switch 1000円
Steam 1000円
Xbox One 1000円
iOS/Android 480円 - アドベンチャー ポイント&クリック
- Rumpus / Chorus Worldwide Games (2017)
あらすじ
舞台は18世紀のヴィクトリア朝ロンドン。
前作からしばらく経ち、冒険を愛するバートラム・フィドルは石けん工場で電話営業の仕事をする日々を送っていました。
安定した毎日。しかしバートラムの心は冒険を求めています。
そんな時、とある人物から冒険心をくすぐる依頼を受けたことをきっかけに、彼は大きな闇へと巻き込まれていきます。
ゲームの概要
『バートラム・フィドルの冒険』は冒険家の英国紳士、バートラム・フィドルとお供のギャビンの活躍を描くポイント&クリック型アドベンチャーゲームです。
気になるところを調べてアイテムを駆使しながら進んでいくのがこのゲームの基本です。バートラムでは力が足りない時はお供のギャビンの力を借りて道を開いていきます。
ギミックやアイテムはなにかとユニークでヘンテコなものが多いですが、操作はシンプルで携帯モードではタッチ操作も可能です。
グラフィックは独創的かつコミカルなアニメーションで描かれています。キャラクターたちの会話はフルボイス(英語音声)でいきいきと繰り広げられます。
そしてこの作品の最大の特徴はダジャレや皮肉、メタフィクションなユーモアが盛りだくさんなことです。
全体の感想とクリア時間
クリアまでの時間は5時間ほどでした。前作同様、ちょっと不気味でおかしな景色、見た目も中身も変な人々、ユーモアあふれるテキストといった独特の世界観を楽しむことができました。
しかし、前作以上にエリア間の往復が増え、わかりにくい謎解きが多かったです。進行のテンポが悪くなったことにややストレスを感じました。
良かった点
独特なアートワークと愉快なテキスト
ユーモアたっぷりでちょっと不気味な世界観はエピソード2でも健在です。
ユニークで楽しいアートワーク、変な登場人物たち、ジョークまみれのテキストにヴィクトリア朝ロンドンのダークな雰囲気が効いた唯一無二の「バートラム・フィドル」ワールドを存分に楽しめました。
個人的に、公式サイトで販売しているステッカーなどのグッズを買おうかなと思うくらいこの作品の世界観が好きになりました。海外のサイトなのでまだ慎重に検討中ですが……。
わかりやすさと言葉遊びが両立!理想的な日本語翻訳
言葉遊びが満載の本作ですが、ジョークやダジャレもしっかり日本語翻訳されています。キャラクターの性格にあった口調や一人称など細かい部分も完璧です。
作品のユーモアを失うことなく翻訳の違和感を感じさせない文章になっていて、全体を通してとても理想的な翻訳だと思いました。
気になった点
エリア移動と一部の謎解きにやや不満
前作エピソード1の謎解きは章ごとに探索エリアが絞られていて、話が進まなくなってあちこち探し回るといったストレスは少なくなっていました。
しかし今作エピソード2では探索できるエリアが広くなっています。マップ画面はなく、A地点からD地点に行きたい場合、A地点→B地点→C地点→D地点と地道にエリアを歩いていく必要があります。
さらに「そんなのわかるか!」と言いたくなるような謎解きが3つぐらいあり、そのために無駄にあちこち往復して結構疲れました。
前作同様、ボタン長押しで調査可能な場所が示されるのでアイテムやギミックを見落とす心配は少ないですが、一部の謎解きでは条件が少し複雑になっています。
注意点
『バートラム・フィドルの冒険』はエピソード1とエピソード2の全2部構成になっています。
エピソード1、エピソード2それぞれ単体でも楽しめる内容になっていますが、『バートラム・フィドルの冒険 エピソード2:惨々たる誤算』は前作の続きという設定になっている点にご注意ください。
エピソード1について
エピソード1のレビューはこちらになります。エピソード2のレビューと重複する部分もありますが、興味のある方はぜひご覧ください。
関連記事