メイロのゲームパノラマ

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#17 過去の関係をプレイヤーに匂わせてくる人たち〈ウィッチャー3〉

 

 

前回、人食い鳥を倒したりワイルド系エルフ軍団の境遇に思いを馳せたりしたゲラルト。さんざん寄り道したので本来の目的であるシリ捜索に戻ることにしました。

 

 

北方最大の街ノヴィグラドへ

 

多様性タウン

 

といわけで色々あったヴェレンを離れ、ノヴィグラドという街に向かうことにしました。シリがノヴィグラドの女魔術師を訪ねたらしいことを血まみれ男爵から聞いていたため、その足取りを追っていきます。

 

ノヴィグラドはかなり大きな都市です。物乞い、ゴロツキ、聖職者、裕福な貴族など様々な身分の人が歩いています。エリア的には下層、中層、上層といった感じで分かれているようで、街の下層には貧しい住人が、街の上層には裕福な住人が多いみたいです。

 

また、エルフやドワーフといった田舎ではあまり見なかった種族も普通に見かけます。

 

街の外にも城下町的なエリアがあり、ノヴィグラドとその周辺だけで一作のゲームができてしまうのではと思うほど濃密で広い都市になっています。

 

魔女狩りと火炙り

 

様々な人たちや街並みに目移りしながら歩いていると大祭司広場という名前の広場に出てきました。広場ではなにやら人だかりができています。

 

どうやら女魔術師らしき人物と、ドップラーと呼ばれた男が火あぶりにされているようです。ドップラーというのは姿を変えられる種族のことらしいです。

 

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民衆に演説をしながら彼らに火を放っていたのは〈永遠の炎〉教団のメンジという男でした。しかし火あぶりにされていた者たちが何か罪を犯したわけではない模様。〈永遠の炎〉は魔術師や人間以外の種族を厳しく迫害しているようです。

 

トリスの家と火事場泥棒

 

理不尽な魔女狩りに恐れおののきつつ目的地に向かいます。

 

シリが会いにいった女魔術師の名前はトリスといいます。トリスの家に近づくと、物が散乱し荒れた様子でした。そこでふたりの男がなにか金目のものはないかと漁っています。

 

彼らの話によると、トリスは魔術師に対する厳しい取り締まりに危機を感じて逃げたそうです。彼女が逃げた先は〈腐った果樹園〉と呼ばれるアウトローな場所。〈腐った果樹園〉〈物乞いの王〉が率いるゴロツキたちのアジトらしいです。

 

話をしていると聖堂衛兵団とメンジが現れます。衛兵は火事場泥棒をはたらいた男たちを容赦なく連行していきました。

 

そしてメンジはゲラルトに語りかけます。ノヴィグラドはお前のようなものたちの場所ではない。お前がなにか厄介事を起こした時には薄汚い魔術師たちと同じように対処する。そう警告して彼は去っていきました。

 

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魔術師やドップラー同様、ウィッチャーも異端と見なされているようです。今すぐどうこうされるわけではないようですが、嫌な息苦しさを感じます。

 

気を取り直してトリスの家を調べてみます。中の様子からトリスがかなり急いで家を出て行ったことが伺えました。

 

逃走を余儀なくされる前のトリスはわりと良い暮らしをしていたみたいです。豪華なベッドを借りて一眠りした後でその場を立ち去りました。

 

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広場に戻ると、スリの男が通行人から財布をスっている現場を目撃しました。彼をうまく尾行できれば〈物乞いの王〉の元に辿り着けるかもしれません。

 

スリを尾行して辿り着いた扉を叩くと、顔出し窓から見張り番らしき男が声をかけてきました。入りたければ合言葉を言うか金を払えと言われましたが、アクスィーを使うと素直に入れてくれました。

 

腐った果樹園と物乞いの王

 

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〈腐った果樹園〉はなかなかおもしろい場所です。見渡せばスリや物乞いだらけです。街では迫害されている魔術師が癒し手として重宝され、彼の前には行列ができていました。

 

また、母親に「道に落ちていた」というアクセサリー(たぶん盗品)をプレゼントして、「目を真っ直ぐに見てウソをつく、父親とそっくりね。いい息子だわ」と褒められている子供もいました。住人たちの属性や会話を通してこの場所の独特な世界観が伝わってきます。

 

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〈物乞いの王〉を訪ねると、探していた女魔術師、トリスがその場にいました。ゲラルトとトリスは昔からの知り合いだったらしく、短く挨拶を交わします。

 

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〈物乞いの王〉は呼び名はアレですが、話をしてみると意外にも高い理想を持っていることがわかりました。永遠の炎教団の強権的な圧力ノヴィグラドの政治的な腐敗に反発心を持ち、自由都市ノヴィグラドに真の自由をもたらそうとしているようです。

 

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ともかく王の理想は置いておいてトリスとシリの話をしたいところです。が、トリスは片付けなければいけない仕事があるというので手伝うことになりました。

 

気まずいふたり

 

まず仕事に必要だという材料を取りに行ったのですが、調達人は材料を持っていませんでした。魔法の素材が入った袋を持っていることが衛兵団にバレそうになったため運河に投げ込んだそうです。

 

さらに話の流れでゲラルトが水中に沈んだ材料を取りに行くことに。しかも水は刺激性の油で汚染されているそうです。汚染水での素潜り荷物探しをひとりでやるのは気が進みません。「一緒にどうだ?」とトリスを誘ってみたゲラルトですが、当然のようにお断りされました。

 

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油まみれになりながら材料を回収して現場に向かいます。トリスの仕事現場は裕福そうな商人の倉庫。目的はネズミ退治です。倉庫に罠を仕掛ける作業をゲラルトも手伝います。

 

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作業を終えて倉庫から退散していくネズミたちを見ながら、ゲラルトとトリスは言葉を交わします。トリスはかつてはテメリア王の相談役という立場にいながら現在はネズミ捕りの下働きをやっている自分を嘆いているようです。キーラもそうでしたが、魔術師にとっては厳しい時代みたいです。

 

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やっと落ち着いて話すことができたふたりですが、なんだか妙なぎこちなさがあります。どうやらゲラルトは一時期記憶を失くしていたことがあり、その時トリスといい感じになっていたようです。

 

詳しいことはわかりませんが、イェネファーの存在を知っていながらゲラルトといい感じになってしまったトリスと、記憶を失っている間トリスに心を寄せてしまったゲラルトの罪悪感や気まずさを感じさせる会話が繰り広げられていました。

 

プレイヤーとしては蚊帳の外感何があったのか気になる感がせめぎあっています。

 

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すると、そこに雇い主の商人と聖堂衛兵団が現れます。商人はトリスに仕事をさせた上で衛兵団に密告をして彼女を捕らえさせようとしていたようです。ゲラルトとトリスは衛兵団を倒しましたが、トリスの身の安全には不安が残ります。

 

そして肝心のシリについてですが、トリスはシリと接触しておらず、彼女の行方にも心当たりはないようです。しかし、この街の夢見術師ならば手がかりを掴めるかもしれないと教えてくれました。

 

なんだか未だに互いのことが気になっていそうなトリスとゲラルトでしたが、トリスとはここで別れ、夢見術師を訪ねてみることになりました。