メイロのゲームパノラマ

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#7 Lacuna プレイ日記 ネタバレ有(教会〜エンディング)

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 ストーリーのネタバレを含みますのでご注意ください

 

 

 

教会での遭遇

 

前回、教会の屋根裏部屋でムーアを発見したニール。しかしこのタイミングでゾーラとその仲間たちが現れ、鉢合わせになってしまいました。

 

ゾーラに何をしているのか問われます。ニールは、CDIは連れてきていない、ムーアはただの駒だから連れて行くな、と訴えます。しかしゾーラの仲間にあっさり連れていかれるムーア。追って来られると困ると言われ、ニールは気絶させられてしまいます。ムーアと接触しようとしたことがバレてしまいましたが、ゾーラのボスは怒っていないでしょうか。ローラが心配です。

 

意識が戻ってからムーアが残していった爆弾を調べると、鉱山で使う類のものでした。階段を降りていくと警備員の姿が。ニールが出てこない上に、銃を持った集団が入っていくのを見て心配になったそうです。

 

あいつらは金品目当ての強盗でしょう、私は彼らが帰るまで隠れていましたと嘘をつくニール。警備員は警察を呼ぶので目撃情報を話してほしいと言いますが、巻き込まれたくないのでと言って逃げ切ります。

 

ムーアは連れて行かれたものの、激しい戦いが起きたり民間人が巻き込まれたりすることはなかったのでとりあえず良かったです。

 

帰宅

 

家に帰る前にキャサリンのところへ寄ります。娘が誘拐されて不安な様子ですが、事態を思ったより冷静に、気丈に受け止めているようです。

 

帰りがけにサイトウから電話が。コックスが破壊しようとしたデータが復元できたようです。それはリベレーターからコックスへの指示メールでした。これでリベレーターの黒幕の正体に近づけそうです。

 

家に帰ると、再びゾーラが待ち構えていました。ムーアから情報を得られなかったため、CDIにハッキングしてデータを得る手段しかなくなったようです。そのためにはCDI内のIT技術者に協力してもらう必要があるそうです。ゾーラはサイトウのことを知っていて、説得してでも強制してでも彼に協力させるように言ってきます。

 

優秀で謙虚でいつもニールを助けてくれた、あのサイトウを巻き込むのは心苦しい。でも今はローラの安全が最優先です。

 

リベレーターの黒幕

 

就寝し、目が覚めてもまだどんよりとした気分のニール。ゾーラがCDIハッキングする計画は今夜7時に実行されます。リベレーターの黒幕を特定できれば事態は少しでも変わるかもしれない。ニールはこのタイミングで黒幕に関するシートを提出する決意をします。

 

今回のシートでは、リベレーターの黒幕企業の名前、その本拠地分野と専門を特定します。企業名以外の項目は、ボイト、ゴンザレス、コックスらの証言から明らかになっています。黒幕企業の本拠地はドロビア分野は鉱業専門はチラニウム。これらの話は何度も出てきたので間違いないはず。

 

次に企業名。以前サイトウが送ってくれたリベレーターの黒幕の可能性のある企業一覧を見てみます。その中から、本拠地ドロビア、鉱業分野、専門チラニウムの企業を絞り込むと、当てはまるのはダイソンエンタープライズでした。

 

サイトウが教えてくれた情報とも照らし合わせてみます。コックスへの指示メール差出人「A」。ダイソンのファーストネームは覚えていませんでしたが、用語集の人物欄に記載されていました。彼のフルネームはアボット・ダイソン。こちらも辻褄は合うようです。

 

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ということでリベレーターの黒幕企業はダイソンエンタープライズ、本拠地はドロビア、分野は鉱業、専門はチラニウムで決まりだ!シート提出!

 

黒幕と接触

 

ニールはCDIダイソンを引き渡す前に彼と直接話すことにしたようです。ダイソンを電話で呼び出すと、彼はそれに応じました。

 

家を出ると元局長のリアムからメールが。今ニールの家の近くにいるので会いに来ないか、とのこと。何か話があるようです。

 

強制イベントではありませんが、気になるので局長が待つ場所に行ってみます。局長はこの事件について知っていることを話してくれました。君の出世を阻むことになるかもしれないが、それでもいいのなら第二セクター事件を調べてみるといい、と語ります。事件当時、司法長官がCDI局長だった時代に何かあったようです。彼女は第二セクター事件に関わっていて、何かを隠している、と。

 

それは既に知っています、元局長……。でも局長が話してくれたことで情報の確信度は高まりました。

 

さらにリアムはニールのセルからCDIに侵入した形跡があったことも知っていたそうです。セキュリティ警告が出たものの、リアムが勝手に解除してしまった、と。もうニールによる不正接続の記録は残っていないそうです。彼はニールの行動を信じ、ニールを守ってくれていたみたいです。ありがとう、元局長……!

 

黒幕との対話

 

さて、続いてダイソンとの直接対話です。待ち合わせ場所は電車の中。ダイソンが人払いしたのか、車両内にはふたりきりです。ニールはこれまで得た情報を突きつけ、彼の目的を問います。

 

彼は自分がリベレーターの黒幕であることを認め、目的を語りました。ダイソンはやはりドロビア独立を願っていたようです。経済的にも、倫理的にも。

 

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ガーラが一方的にドロビアを締め付け、支配し、搾取することを許してはいけない。そしてドロビア独立という爆発に必要だったのは火花だ、私はそれを提供したのだと語ります。

 

リベレーターのニュースが広がってから実際に独立運動は勢いを増し、独立戦争へと突き進んでいくほどになっています。バニーを殺したのは、ドロビア独立が平和的な話し合いで為し得るものではないという信念からだそうです。バニーの外交はショーのようなもので、本当にドロビアを変えることができない、と。

 

ダイソンは第二セクター事件について語り出します。あの爆発は事故ではなく、ガーラによって計画されたものだったのです。その実行部隊となったのがCDIであり、その時の局長が今の司法長官です。ダイソンの目的はCDIが第二セクター事件に関わった証拠のデータを手に入れ、それを世間に公開することでした。

 

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ニールはダイソンに銃を向けてゾーラたちの組織に金を払うように頼みます。娘を解放させるために。しかしダイソンは取引期限が過ぎてしまったので応じられないと言います。確かに組織はデータを盗むプランに移行しているので、それがなされない限りダイソンは組織に金を払わないでしょう。ちなみにローラの誘拐はダイソンの命令ではなく、組織が独自に判断して行ったようです。

 

ここでダイソンを逮捕する逃すか選ぶことになります。

 

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迷いましたが、ダイソンを見逃すことにしました。ダイソンが逮捕されればもう取引はできなくなりますが、ここで見逃せばローラの解放に関してまた新たな展開があるかもしれない。

 

ただし、ニールはリベレーターが活動を停止することを条件として提示しました。今後誰かひとりでも殺されるようなことがあればお前は終わりだ、と念を押します。これでリベレーター騒動は収まるのでしょうか。

 

ハッキング作戦

 

本部に行き、夜7時の作戦開始前にゾーラが盗み出す予定のデータについてのシートを送ります。これに関してはもう何を見なくても答えられます。目的のデータは、1800年にドロビアで起こった第二セクター事件のデータです。この内容でシートを送信します。

 

そしてサイトウに話をします。娘が誘拐されたこと、ハッキング計画のこと、サイトウの協力を必要としていることを伝えます。

 

サイトウは驚いていましたが、その組織は信頼できない、CDI報告しなければと冷静に訴えます。至極真っ当な意見です。でもニールは組織の言う通りにしなければローラの身が危ないこと、言う通りにさえすれば彼らは約束を守るであろうことを確信しています。

 

ゾーラたちの言う通りにしないと娘の命が危ない、と告げると、サイトウは別の提案します。ハッキングを利用して逆にゾーラたちの居場所を特定し、CDIがアジトに突入してローラを救出する、という案です。追跡が失敗した時の保険として目的のデータはメモリーカードにコピーする、とも言ってくれました。

 

ゾーラたちを出し抜き、CDIを裏切らずに済む。魅力的な提案ですが、それが怖くもあります。以前決意したように、ローラを守るためには完全にゾーラたちの言う通りにしなくては。

 

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意を決してサイトウに銃を向けます。サイトウはニールの行動に失望したようですが、抵抗せずに従ってくれました。仲間の信頼を裏切るのはつらい。

 

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データのリーク

 

本部を出てゾーラとの待ち合わせ場所に急ぎます。電車の中でデータを確認するニール。メモリーカードに入っていたのは確かに目的のデータでした。

 

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このデータを世間に公開するべきか否か迷うニール。陰謀のために多くの命が奪われた事実は人々が知らせるべきことではありますが、これを公開すれば本当に戦争になりかねません。

 

ガーラもドロビアも互いに軍隊を送り、ニュージョランもそれに介入する。惑星間戦争が勃発し、数えきれないほどの人命が失われる……。

 

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ニールは知り合いのジャーナリストに電話します。第二セクター事件の真相をリークするか、しないか。

 

今までで一番悩んだ選択肢でしたが、ここでリークしなかったら後悔が残る気がしました。

 

まだガーラとドロビアの武力衝突が決まったわけではない。真実を明らかにすることで、ドロビア人サヴィアンが抑圧されずに暮らせる未来が訪れるかもしれない。

 

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やっぱりここまできて真相を闇に葬ることはできない!リークします!

 

ニールはもう2度と手に入らないかもしれないデータです!あなたの手にかかっています!闇に埋もれさせないで!と訴えます。相手は驚いていましたがデータを見てから考えます、と答えました。どうなることやら……。

 

ローラのもとへ

 

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電車を降り、産業地帯にやって来ました。目的地は工場のような場所です。そこでゾーラと彼女のボス、ウィリアムが待っていました。

 

メモリーカードを渡し、ゾーラが中身を確認します。そして彼らはローラ解放しました。一連の出来事を口外しない限り、ニールとローラに手は出さないと約束します。

 

彼らはゾーラがニールを信用したことで同じようにニールを信用し、ローラを解放してくれたようです。ローラが無事だったのも、彼らの言うことを聞いただけではなく、ゾーラと誠実に対話してきた結果でもあるのかもしれません。

 

工場をあとにするニールとローラ。ほっと安堵が広がります。


これでニールがすべき全てのことが終わりました。気になるその後は……。

 

エンディング

 

第二セクター事件の真相は世間に公開されました。リークしたのがニールであることもバレて、やはりというかなんというか、ニールはクビになりましたCDIはニールの社会的信用を失わせるように圧力をかけてきているそうです。

 

ダイソンを見逃してサイトウの提案を蹴って情報をリークして、そんな選択を重ねたことでこうなる覚悟はしていましたが、やっぱり切ない。

 

ニールがダイソンに忠告した通りリベレーターの活動は停止しました。ダイソンはニールとの対話の中で、経済面より倫理的な面での独立の必要性を強調していました。しかし今となっては自分の利益が第一目的だったのではと思わされます。ローラの解放にも絡んでこなかったし、逮捕しても良かったのかも……。

 

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ドロビア独立運動のその後については詳しく語られませんでしたが、惑星に向かう宇宙船のイメージは惑星間戦争勃発を表しているのかもしれません。これは戦艦なのでしょうか……。本当に戦争が発生し数多の人命が失われるとなると、ニールの責任はとんでもないことに……。一番恐ろしいエンディングになってしまったかもしれません。

 

ちなみに第二セクター事件を主導した司法長官政治家たちは罪を暴かれ、裁判を待っているそうです。

 

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ローラはその後元気にやっているようです。恐らく事件の影響は残るでしょうが、今はニールの隣にローラとキャサリンの姿があるだけで救われます。ニールには、大きく変化する世界の中でこれからいいことがあるかもしれない、という希望があるようです。

 

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ゾーラにも心の変化があったようです。犯罪者として生きてきた過去にけりをつけ、償いの道を探しながら新しい人生を歩むのかもしれません。

 

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というわけでLacuna、以上でエンドです!

 

「Lacuna」の意味

 

エンディングまでプレイしてきましたが、日本語版の本編には「Lacuna」という言葉は出てきませんでした。そこで、タイトルの「Lacuna」にどういう意味があるのか少し考えてみました。

 

英辞郎で「lacuna」を検索すると以下のように掲載されています。

 

lacuna 名

  1. 脱落、脱文、欠文、欠陥
  2. 《解剖》裂孔、小窩、陰窩

 

個人的な解釈ですが、「Lacuna」というタイトルには、ドロビアの第二セクターが爆発によって崩壊したこと第二セクター事件の真相が隠されていたこと(=歴史の欠落)、といった複数の意味が含まれているのかなと思いました。

 

あとがき

 

「Lacuna」、無事クリアできました。一本の映画を見るような感覚で没頭できました。

 

システムやストーリーはシンプルでありながらも、物語の重要な局面がプレイヤーに託されていることで印象に残るゲームになっていると思います。

 

前半は出会った人に親切にするか冷たく接するか程度の選択肢しかありませんでしたが、後半は人命に関わる選択肢物事の善悪を問う選択肢惑星の運命を揺るがすような重要な選択肢に迫られ、悩みながらもニールの道を決めるのが刺激的でした。

 

長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました!