ストーリーのネタバレを含みますのでご注意ください
前回祈祷師を訪ねたゲラルト。さっそく彼に話を聞いてみます。
祈祷師
祈祷師は訪ねて来たゲラルトを見て、予言通りだと言いました。
そして、ゲラルトが魔除けを見せると祈祷師が作ったものだと話してくれました。いにしえの邪悪な魔術からアンナを守るためのものだったそうです。
アンナとタマラの行方を知らないかと聞いてみると、祈祷師本人は知らないが精霊は知っていると言い出します。どうやら占いをしてくれるようです。
占いを始めようとした祈祷師は飼っているヤギが逃げ出したことに気付きました。ゲラルトは祈祷師のヤギ、プリンセスを連れ戻しに行くハメになります。
なんとかゲラルトがプリンセスを連れてくると、祈祷師はプリンセスのミルクやゲラルトが獲ってきたネズミの血を使って占いを始めます。
儀式が始まると、祈祷師は何者かに取り憑かれたような様子を見せます。そして、生きてないが死んでもない子供の血が流れるのを見たと話します。
解釈を聞くと、アンナは身籠っていて、そしてその子供は生まれることなく死んでしまったようです。これは男爵から聞いていない情報でした。
さらにアンナは男爵から暴力を振るわれていたのではないかという疑惑も出てきました。
祈祷師はさらに気になることを言います。儀式もなく埋められた赤子はボッチリングという呪われた悪鬼になるようです。
しかしその呪いを解くことができればボッチリングが家族──アンナとタマラの元に導いてくれると祈祷師は言います。
なんか予想外の話になってきましたが、ゲラルトは男爵に話を聞きに行くことにしました。
馬小屋の火事
クロウパーチに戻ると、なんと城が炎上していました。町の人々は「男爵が馬小屋に火をつけた」と話しています。どういうことなのか、急いで現場に向かいます。
馬小屋に向かうと誰も消火活動をしていません。ゲラルトがなぜ誰も火を消そうとしないのか訊ねると、皆、男爵の怒りに触れることを恐れているようです。怒り出した男爵は容赦がないのだとか。
すると、近くにいた男が「弟がまだ馬小屋にいる」と叫びます。
弟の救出を頼まれ、なんとかやってみることにしました。
中は煙に満ちていて、行動に時間制限があるので何回か失敗してしまいました。以下の手順で手際よく進むと、小屋にいる男と馬たちを救えます(男に話しかけたり馬に近づいたりせず、一直線に扉に進めば大丈夫です)。
手順
- 馬小屋のハシゴから2階に侵入する
- (左側に結構いいものが入っている宝箱があるので中身を回収する)
- アードの印で障害物を破壊しながら1階へ降りる
- ゲラルトが入ってきた窓のほうを正面として、左側の扉に近づく
扉を開けて男と馬を助けると、男爵がやってきます。泥酔しているのか、自分で馬小屋に火をつけておいてご機嫌な様子です。
ゲラルトがアンナの流産のことを問い詰めると、男爵は殴りかかってきました。
ゲラルトも応戦します。
男爵を殴り倒し、冷水を浴びせて大人しくさせたゲラルト。改めて男爵に話を聞いていきます。
男爵の本性
男爵はアンナに常習的に暴力を振るっていたことを認めました。ただし、タマラには一度たりとも手をあげたことはないそうです。むしろ、怒った男爵をなだめられるのはタマラだけで、時には男爵の部下が彼女に助けを求めることさえあったようです。
どうやら、アンナとタマラは誘拐されたのではなく自分から逃げていったようです。男爵はそれを知っていて言わなかった。時間を無駄にしたとゲラルトは怒ります。
男爵は、二人がいなくなった夜に本当は何があったのか話し始めました。
何日も酒を飲み続けていた男爵は、その日アンナに「ここを出ていく」と切り出されたようです。
引き止めようとする男爵と抵抗するアンナ。二人は揉み合いになり、男爵はアンナに燭台で頭を殴られ気絶したようです。
男爵が目覚めると二人の姿はなく、ベッドは血まみれで、シーツの上には死んでしまった赤子の姿があったようです。
アンナの流産は男爵の暴力が原因だったのでしょうか。男爵にもそれはわからなかったようです。ゲラルトは魔除けが関係しているかもしれないと考えているようでしたが……。
ともかく男爵は、子供を埋めるしかなかったと言います。怖かった、はやく終わらせたかった……その一心で葬儀をすることも考えつかなかったようです。
そういった葬り方をされた子供は呪われたボッチリングになってしまう。しかし、ボッチリングの血のつながりのおかげで家族を探索できるかもしれない、とゲラルトは男爵に説明します。
ボッチリングの呪いを解き、家の玄関に埋葬する。そうすればボッチリングはラバーキンという家を守る守護精霊のような存在になる。
ゲラルトは男爵に二択を迫ります。ボッチリングの呪いを解き家族を追うか、ボッチリングを殺してその血を祈祷師のところへ持って行って家族を追うか。
男爵は子供を殺さないでくれと言いました。子供はもう十分苦しんだ、と。
ボッチリング
真夜中まで待ち、男爵に子供を埋めた場所に案内してもらうことになりました。
道中、男爵は子供に名前をつけなかったと語りました。ゲラルトはそれが間違いだったと言います。名前も付けられず、葬儀もなく、ただ埋められたことで子供は呪いを背負ってしまったようです。
目的の場所に着くと、墓の中は空でした。そして、ボッチリングが地を這いながら現れました。胎児のようなシルエットではありますが、全身が鬱血したような肌の色をしています。
顔付きも赤ん坊のようですが、焦点の合っていないようなぎょろりとした目、不気味に裂けた口からだらりと垂れる舌、赤ん坊とは思えない歯が並んでいてかなかショッキングな姿です。
男爵は子供を殺さないという選択をしましたが、一応ここでゲラルトがボッチリングを攻撃するか、ラバーキンに変えるか選ぶこともできるようです。
もちろんラバーキンに変えるほうを選びます。
ゲラルトは、男爵にボッチリングを抱きかかえて家の玄関まで連れて行くように言います。
その途中、ボッチリングが呼び寄せた幽鬼が襲ってきました。幽鬼を倒すとボッチリングが暴れ始めたので、アクスィーで落ち着かせます。
そうこうしながらようやく玄関に到着しました。男爵は子供にデアという名前を付け、ゲラルトが教えた呪文を唱えながら彼女(子供は女の子でした)を埋葬します。
あとは待つだけです。上手くいけばボッチリングはラバーキンになるといいますが……。
ラバーキン
しばらくして、ゲラルトがデアの名を呼びかけると、青白く光る胎児の精霊のようなものが現れました。これがラバーキンとなったデアのようです。
すると、ラバーキンがどこかへ向かって飛んでいきます。ゲラルトが着いていくと、ラバーキンはアンナとタマラの足取りを示してくれました。そして最後に、とある漁師の家に辿り着きました。
そこに住む夫婦は最初は知らない振りをしていましたが、ゲラルトが男爵の手下ではないと知ると話をしてくれました。
この夫婦はアンナとタマラの逃亡を手伝ったようです。タマラはオクセンフルトの漁師の兄弟の家にいると教えてくれました。
そしてアンナですが……。彼女は怪物に襲われ、森の中に連れ去られてしまったと言います。気になったのは、アンナが連れ去られた時に、アンナの手首にあった刻印のようなものが燃えるように光っていたという情報です。そこにヒントが隠されているのでしょうか。
ちなみにこの夫婦がアンナとタマラを助けたのは、夫婦の子供が熱を出したときにタマラが助けてくれた恩返しだそうです。
漁師の家を出て、ゲラルトはラバーキンのデアに別れを告げました。
シリと男爵の賭け
男爵と話すためにクロウパーチに戻ると、馬小屋の近くで男に声をかけられます。彼は馬小屋の火事でゲラルトが助けた男でした。命の恩人だ、ありがとうと言ってお礼をくれました。歩いているだけで化物だ人殺しだと蔑まれる事も多いので、感謝の言葉が身に染みます……。
男爵は家族に思いを馳せ、デアを悼んでいるようでした。
男爵は家族をヴェレンから連れ出さなかったことを後悔しているようです。「この穴、この不確かな沼は、何も埋めることができない」、と。確かにこの土地はなんだか陰鬱で希望がない感じがします。
アンナが行方不明である事、タマラがオクセンフルトに居る事を告げると、オクセンフルトに行ってタマラの安全を確認してこいと言われ、通行証とお金を渡されました。
あまり進展はしていませんが、一応これだけの情報を集めたという事で、男爵はシリのその後の話をしてくれました。
ある日、男爵は回復してきたシリを狩りへ連れ出したそうです。
大物のイノシシをしとめたシリに、男爵も男爵の部下も一目置いたようです。
そしてひょんなことからシリと男爵は乗馬で勝負することになりました。
男爵は自分の愛馬を、シリは自分の剣を賭けての勝負です。
再びシリの操作パートになりました。馬を走らせて男爵と競走することになります。ルートがわかりにくかったのですが、ミニマップを頼りに走ってなんとか男爵より先にゴールすることができました。
賭けはシリが勝利しました。
男爵は約束通り、馬をくれると言います。しかし興奮冷めやらぬ中、怪物がこちらを襲ってきます。
男爵の話はそこまででした。続きはアンナとタマラの安否が分かってからだそうです。
タマラの元へ向かおうとするゲラルトに、男爵はあるものを託します。それは布製の人形でした。
次回へ続く……。